【激しくネタバレ】SFサスペンス的映画「NEXT」感想。かつてこんなに無双したアクション映画主人公はいただろうか？

ニコラス・ケイジ主演、映画NEXTのネタバレ感想です。

下に行くほどネタバレしていますので知りたくない方はUターンでお願いします！

あらすじ

ラスベガスでマジックショーをするさえないおじさんクリス。さえないのには訳があった。なんとクリスは未来2分間が分かってしまう予知能力の持ち主。予知能力を持て余し隠れるように暮らしていたが、その能力にFBIが目をつける。

FBIはちょうどその時、凶悪テロ組織の捜査中出会った。テロ組織が爆破しようとしている場所をクリスに特定させるべくクリスを追う。

恋人の命を守ることを条件にFBIに協力することにしたクリス。捜査員とテロ組織のアジトに潜入し、人質として囚われた恋人を見事救い出すことに成功したが、爆弾は別の場所に設置されており、爆破を阻止することはできないのであった・・・

あえて言おう。悪評が多すぎるこの映画よ。

まずわたくしが声を大にして言いたいのはこの映画めちゃくちゃ面白いんだ。１つ文句をつけるとしたらニコラス・ケイジのさえないおっさん感がやりすぎなのでもうちょっとイケメンに演じて欲しかったと思ってしまったり。海外ではニコラスみたいなのがセクシーと評価されるのかもしれないけどさ・・・。

スピード感あり、ミステリーあり、後で伏線の回収ありと、時間枠がズレていく感じがすごく面白い。癖になる。あっという間に2時間経っていたって感じでした。

・・・が、しかし。

この映画めちゃくちゃ悪評多いのね。特にラストが微妙と言う感想が多いよう。私は良かったと思う。逆にあれ以外のラストだと無理やり感が出てつまらなくなってた気がする。洋物ホラーっぽい終わり方で良かった。

おじさんの彼女ストーカー事件

面白い映画なんだけどちょいちょい納得いかないことはやっぱりあります。例えばおじさんの彼女の未来だけが延々と見えるってかなり運命的で物語に重要そうなのにさらっとしているし話の中であんまり関係を見出しにくい気がする。

あとおじさん（クリス）が予知能力を駆使してどうにか彼女の気を引いて車に乗り込むって言うのが映像表現は相当良かったと思うんだけど普通に怖いよね。キモすぎる。それをニコラス・ケイジがやっているもんだから余計キモい。モーテルのところでは胸毛が気になってもう私は2人の関係なんてどうでもよくなってしまいましたよ。

FBIがおじさん信じすぎの件

テロ組織を追うFBIがおじさんの予知能力に頼りすぎているのもなんか釈然としませんでした。まあ他に手がないのかもしれないけど・・・そんなことある？

しかしおじさんの圧倒的予知能力がクライマックスで超絶無双します。私は無双を見て全てを納得しました。

超絶爽快！ユニクロ着たおじさんが丸腰無双

クライマックスではFBIのチームを引き連れてクリスが敵のアジトに乗り込みます。ここが最大の見所。かつてこんなに爽快なクライマックスの映画があっただろうか、暴れん坊将軍も水戸黄門もびっくりの主人公無敵状態なのです。

重装備をしたFBIチームの先頭に経つクリスは、ユニクロ（みたいな服）着て防弾チョッキもなく丸腰で、なんなら夜中にちょっとコンビニに行くような格好なの。今家でケータイいじっているあなたよりだらしないような格好しているのよ！？

でも何しろ未来が分かっちゃうもんだからピッ！と指を示した方向に敵がいたりするのでそれをFBIが撃ち落とすの。かつてこれほど強い主人公がいたことがあっただろうか。強すぎる。最強すぎる・・・。

戦隊ヒーローのレッドの位置にユニクロおじさんがいて後ろがチュドーンとかなっているあの感じよ。それを大真面目にやっています。もう、爽快・・・爽快すぎる・・・。

そして彼女を探すときに2分先のクリスが2分先を予想してさらにその2分先のクリスが未来を予想して・・・と未来予想の枝分かれをして彼女の位置を特定するのよね。

前述したラストが微妙と言う意見はこの未来予想の枝分かれが理解できなかったか気に入らなかったかのどっちかだと思います。私は別に抵抗なかったのでSF映画っぽくて良かったです。無双がウケました。

超爽快なのに爽快っていうキャッチコピーが全くない件について

この映画の見所は時間のズレとか未来予想の枝分かれの表現とかスピード感とか、色々あるのですが・・・私的にはもうとにかく、おじさんの無双シーンに尽きます。無敵すぎるのです。あまりに無敵すぎるのでこの映画を一言で言い表すとしたら「爽快」なのに、「この映画爽快です！」と言っている人が1人もいないのなんで・・・。

この記事を読み終わったらもう一回NEXT観てください！きっと感想は「爽快」の一言になるはず！！！

映画「NEXT」面白かったです！ありがとうございましたー！