めぐろうらいふ

30代女性のブログ。ボルダリングとマッサージ、妊活、雑記。

今年二回あった稽留流産まとめ。妊活の人は自分をよく観察して

今年は二回、稽留流産を体験しました。

結構大変な出来事で、悪いこともありましたが良いこともあったのでその体験をまとめます。

診断が下りたものの待機状態の方は参考になさってください。

 

もくじ

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私の基本情報

30代後半、妊娠出産経験なし。普通体型。

今までに妊娠に影響を及ぼすほどの大きな病気はなし。

少し変わっているところは病院勤務で放射線科に出入りしていた経験があるが、わずかに2年ほどで、放射線の影響はなさそう。

運動習慣があって、日常的に激しい運動(ボルダリングやジョギング、自転車など)をしている。体力は普通。

偏食なし。生理周期も一定。

休職中で、比較的ストレスの少ない生活を送っている。

健康診断でいつも超健康です。

 

稽留流産とは

稽留流産とは、胎芽あるいは胎児がすでに子宮内で死亡しているにもかかわらず、不正出血や下腹痛が見られない病態をいい、そのため子宮は日数を経ても増大しなくなります。そして、やがては流産症状を呈してきます。

https://www.boshi-techo.com/unregistered/qa/detail.php?qaId=85

 

普通の流産は突然始まるようなのですが、稽留流産はなんともないので暮らしていると気づきません。

エコーで気づいて診断されるようです。

 

病院で診断された時、手術するか、自然に出てくるのを待つか選ばせてもらえることがあります。

私の病院ではどちらもメリットとデメリットがあるので選ばせてもらえるとのことでした。

しかし自然に出てくるのを待つと、突然痛みが始まって自分も周囲もびっくりするので、病院によっては手術を勧められることがあるそうです。

 

進行流産を待つか、手術をする選択がある

私の場合は1回目の時は自然に出てくるのを待ちましたが、病院が閉まっている深夜に始まってしまい、明け方まで1人で苦しんだので2回目は手術にしました。

手術は日帰りで行いました。全身麻酔だったので手術自体には苦痛がなかったのですが、その前に子宮口を開く処置があります。これが結構痛かったです。

しかし選べるのなら手術を選びます。進行流産は歩けないくらい痛かったです。

どちらも経験すると断然手術の方が自分も家族も負担が少ないと思いました。

 

精神状態がコントロールできなくなる

あんまりどのサイトにも書いてなかったので私だけのかもしれませんが、手術の場合は精神状態が極端に悪くなるように感じました。

 

進行流産の時は気持ちが落ち込む波が緩やかで、今日は調子がいい、今日はだめだ、という感じだったし、1日の中でもぼんやりと悲しい時とそうでない時があったような気がします。

手術は当日までは「仕方がないなあ」とショックを感じつつも普通の生活ができる程度に落ち着いていたのですが、手術が終わった途端に荒れまくって強い抑うつ状態になりました。

手術後1週間くらい、特に薬(子宮収縮薬)を飲んでいる間は気持ちの起伏が激しく、その状態に私も家族も苦しみました。

私は自分を見ていないので悲しみと怒りを感じていたことしか分からなかったのですが、旦那さんによるとヒステリーのような状態だったそうです。

特に怒りがとても辛かったです。

 

悲しみと怒りの極端な感情が1週間続いた

私は日頃あまり怒らないタイプの人間なのですが、一緒に暮らす旦那さんが憎くて仕方なくなりました。旦那さんだけでなく、この世の全ての人に怒りを覚えていました。

体を燃やすほどの怒りでした。そうかと思えば、なぜ自分だけがこんな目に遭うのだろうという悲しみが自分を襲いました。

世界が終わるような絶望感で、死んでしまいたくなりました。

極端な気分の変動の大きな波が1日の中で何度も起き、食事もままならなかったです。

1週間ほどで徐々に波が穏やかになり、自分で食事を作れるようになり、睡眠を取れるようになりました。人生の中でも、印象的な1週間だったと思います。

手術から2週間経つと普通の状態に戻りました。抑うつは全くありません。食べ物を食べて美味しいと感じるし、夜になると眠たくなります。

進行流産で感じる痛みを、手術は精神的に感じるような気がしました。

 

ホルモンバランスや身体の回復の過程なのかもしれません。個人的な出来事で、誰でもそうなる訳ではないと思います。

 

落ちつている時に家族と話し合った方がスムーズ

この体験で総じて感じたのは、女性の感情の起伏は本人の性格ではなくて、全くコントロールできない身体の反応なような気がしました。

生理の関係でイライラしたり、更年期障害でも精神状態が悪くなることがあります。妊婦さんにもよくあると聞きます。

今私はまともなのですが、あの時はどう考えてもまともではなかったと思います。

そしてそれはやりたくてやっているわけではなくて、理性ではおかしなことをしていると理解しているのですが、どうにも止めることができませんでした。

薬で止めることもできない問題なので、落ち着いている時に「これから起きうること」として家族と話しておく方が良いと思います。

妊娠について、家族はそれぞれ事前に自分で調べたりしているのですが、それでも実際に何が起きるかは分かりませんでした。

 

私は自分の感情がコントロールできない時は、旦那さんには避難してもらった方が良いと思っています。

旦那さんは幸い友達がたくさんいるので仲間と一緒に気晴らししてくれます。

気分が荒れている時に旦那さんに外出されるのはめちゃくちゃムカつくし、悲しいし、それで苦しみが募るような気もするのですが、こんな危ないやつ(自分)と一緒にいたらまともな人まで狂ってしまうので、うちにはうちのやり方があると思いました。

 

よく夫婦喧嘩で旦那さんについておかしい!!と言う人がいますが、うちの場合は明らかにおかしいのが私なので、そこんところはよく踏まえて話し合うことが必要だと感じました。

よそのご家庭でも、お怒りの女性の皆さんはご自身の精神状態が悪いことに気がついてない可能性があるなあと思いました。

 

いやあ、本当に辛かったです。辛い1週間だった。

進行流産は辛いのが1日だけども死ぬほど痛いし、手術は1週間も死にたいなんて考えているし。

妊娠って大変ですね・・・^^^;;;;

 

妊活なんて前向きにならなくていい

流産ってすごくしんどいのでもう嫌だなあ〜って思ってしまいます。こんな経験はこれ以上したくないです。

したくないですけど、子供はやっぱり欲しいです。

でも次は大丈夫だ!なんてなんの確信も持てないままアタックできないですよね。

子供が欲しいからって、自分の気持ちに嘘ついて「次は大丈夫だ!頑張ろう!」とかあまり思わない方が良い気がしています。

その時が来れば、また自然に妊娠するのだと思います。

10年後、子供がいたらよかったし、もしいなかったらそれはそれで、きっとそれが自分の人生なのだろうなと思います。

今終わったことの整理ができないまま次にやることなんて考えられないです。

 

2回稽留流産して、私は気が抜けました。

良くも悪くも、フラットになったと思います。

 

人生は自分で操作できないことがたくさんありますよね。それが生きているってことなんだと思う。

私は生きているから、動物だから、自然の一部だから、なんだかよく分からない苦しいこともあるし、その反面ですごく楽しいことも、嬉しいこともあるのです。

 

稽留流産って言われた時、そしてそれが終わった時、

どうしたらいいか分からなくて、悲しくて、辛くて、途方にくれてしまうんだけど

いずれその苦しみはぼやけて、なくなっていくので・・・

今は今感じているその感情を、そのまま見つめていていいのだと思います。

こんなブログで何者でもない私ですが、少なくとも私はあなたの気持ちが分かっていると思います。

 

自分だけじゃなくて、結構いっぱいいて、ここにもいますよ。

なんの励ましにもなりませんが・・・。

あるよね、そういうこと・・・ということで・・・。

 

ご自愛くださいね。